「シンセポップ(Synth-pop)」は、1970年代後半から1980年代にかけて確立された、シンセサイザーを主役に据えたポップミュージックのジャンルです。
エレクトロ・ポップと混同されることも多いですが、特に「シンセサイザーの音色そのもの」を楽曲のアイデンティティとしているのが特徴です。
楽器の主役交代(ギターからシンセへ)
それまでのポップスやロックでは「エレクトリックギター」が花形でしたが、シンセポップではその座をシンセサイザーが奪いました。
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サウンドの構築: メロディ、ベースライン、さらにはリズム(ドラムマシン)まで、あらゆる音を電子的に合成して作ります。
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未来的な響き: 1980年代当時、それまでの生楽器には出せなかった「キラキラした音」や「宇宙的な広がり」を持つサウンドは、非常に未来的でクールなものとして若者に受け入れられました。
音楽的な特徴
「機械的な音」と「人間味のあるポップなメロディ」の対比が、このジャンルの最大の魅力です。
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キャッチーな旋律: 実験的な電子音楽とは異なり、あくまでチャートの上位に入るような「歌いやすさ」を重視しています。
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無機質なビート: ドラムマシン(ローランドのTR-808など)による正確すぎるほどのリズムが、独特の「踊れる感覚」を生み出します。
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ニュー・ロマンティックス: 派手なメイクやファッション、ミュージックビデオでの演出など、視覚的なスタイルと密接に結びついて発展しました。