「フュージョン(Fusion)」は、1960年代後半から1970年代にかけて誕生した、ジャズをベースにロックやファンク、ラテン、電子音楽などを融合(フューズ)させた音楽ジャンルです。
ジャズの自由な即興演奏と、ロックのパワフルなリズムや電子楽器のサウンドが合体した、非常にエネルギッシュで都会的なスタイルが特徴です。
フュージョンの成り立ち
1960年代末、ジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスが、それまでのアコースティックな楽器構成にエレキギターやシンセサイザーといった電気楽器を導入したことがきっかけとされています。
当時勢いのあったロックのビートを取り入れることで、ジャズはよりダイナミックで幅広い層に受け入れられる音楽へと進化しました。
3つの特徴
フュージョンを聴く際に注目したいポイントは以下の通りです。
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電気楽器の活用: エレキギター、エレキベース、シンセサイザーなどを多用し、多彩で空間的なサウンドを作り上げます。
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インストゥルメンタル(歌なし)が中心: 歌がない代わりに、楽器によるメロディやテクニカルなソロ演奏が主役となります。
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高度な演奏テクニック: ジャズの複雑な理論に基づきつつ、ロックのような激しい演奏もこなす「超絶技巧」を持つミュージシャンが多いのも魅力です。
日本におけるフュージョン
日本では1970年代後半から80年代にかけて空前のフュージョンブームが起こりました。
「カシオペア」や「T-SQUARE(当時はTHE SQUARE)」といったバンドが人気を博し、テレビ番組のテーマ曲やF1のテーマソング、CMなどで頻繁に使われました。
現在のフュージョン
現代では「スムーズ・ジャズ」としてよりリラックスした形に変化したり、ヒップホップのサンプリング元として愛されたりと、今なお音楽シーンに刺激を与え続けています。