「テクノ歌謡」は、1970年代後半から1980年代にかけて、日本の「歌謡曲(アイドル歌謡)」に、シンセサイザーやコンピューターによる「テクノポップ」のサウンドが融合して生まれたサブジャンルです。
日本独自のポップセンスと最先端技術が絶妙にミックスされた、非常にユニークな音楽群を指します。
実験場としての歌謡曲
本来はマニアックな電子音を、お茶の間向けの「歌謡曲」という枠組みの中で実験的に取り入れたことで、大衆性と芸術性が同居する名曲が数多く誕生しました。
最先端の電子音を駆使するクリエイターたちが遊び心を持って作り上げた、キッチュで都会的なポップミュージックといえます。
サウンドの特徴
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ピコピコ・サウンド: ゲーム音楽のような電子音や、無機質なドラムのビートが楽曲の軸となっています。
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ミスマッチの妙: どこか懐かしく情緒的なメロディ(歌謡曲)に対し、最新鋭の冷たく乾いた電子音が乗るという「違和感」が、独特の哀愁やオシャレさを生み出しました。
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ボコーダーの活用: 歌声にエフェクトをかけ、ロボットのような声にする演出も多用されました。