「クラシカル・クロスオーバー(Classical Crossover)」は、クラシック音楽とポピュラー音楽(ポップス、ロック、ジャズなど)の垣根を越えて融合させた音楽ジャンルです。
「クラシックは敷居が高い」というイメージを払拭し、誰もが親しみやすいメロディやリズムで構成されているのが特徴です。
音楽的な特徴
このジャンルの面白さは、「クラシックの技法」と「現代の感覚」のミックスにあります。
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スタイル: オペラ歌手のような本格的な歌唱法(ベルカント唱法など)でポップスを歌ったり、逆に有名なクラシックの旋律に歌詞をつけて現代的なアレンジで演奏したりします。
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楽器構成: オーケストラやピアノ、バイオリンなどの伝統的な楽器に、電子楽器やドラムなどのリズムセクションが加わることが一般的です。
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雰囲気: 壮大で優雅なクラシックの気品を保ちながら、BGMとしても聴き流せるような心地よさがあります。
本格的なクラシックの素養を持ちつつ、ポップスの親しみやすさを取り入れた、優雅でスケール感の大きな音楽と言えます。
ジャンル確立のきっかけ
このジャンルが世界的に定着したのは、1990年代以降の大きなムーブメントがきっかけです。
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3大テノール: パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラスの3人が、オペラの名曲だけでなく民謡やポップスを披露し、爆発的な人気を博しました。
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サラ・ブライトマン: 『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』の大ヒットにより、ソプラノの歌声とポップスを融合させるスタイルが確立されました。
代表的なアーティスト
国内外で、多くの才能あるアーティストがこのジャンルを牽引しています。
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海外: アンドレア・ボチェッリ、イル・ディーヴォ(男性ボーカルユニット)、ケルティック・ウーマン、ジョシュ・グローバンなど。
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日本: 平原綾香(ホルストの「木星」をカバーした『Jupiter』など)、サラ・オレイン、カノン、本田美奈子.(晩年の活動)などが知られています。