「スカ(Ska)」は、1950年代後半にジャマイカで誕生した、レゲエの先祖にあたる音楽ジャンルです。
ジャマイカの伝統的なリズム(メントやカリプソ)と、当時アメリカから流入したジャズやR&Bが融合して生まれました。非常に陽気で踊りやすいのが特徴で、時代とともにイギリスやアメリカで独自の進化を遂げてきました。
主な特徴
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オフビート(裏打ち)のリズム: 4拍子の「2拍目」と「4拍目」を強調する、軽快な「スチャッ、スチャッ」というリズムが命です。
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強力なホーンセクション: トランペット、サックス、トロンボーンなどの管楽器が主役となり、華やかでエネルギッシュなメロディを奏でます。
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ウォーキングベース: ジャズの影響を受けた、弾むように動くベースラインが楽曲の土台を支えます。
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速いテンポ: 後に生まれるレゲエに比べるとテンポが速く、ジャンプしたくなるような躍動感があります。
3つの大きな波(ウェーブ)
スカは時代ごとに「波」に例えて分類されることが多いです。
| 時代 | 通称 | 特徴 | 代表的な存在 |
| 1960年代 | オリジナル・スカ | ジャマイカ発祥の原点。ジャズの要素が強い。 | ザ・スカタライツ |
| 1970年代末 | 2トーン (2-Tone) | イギリスでパンクと融合。白人と黒人の混合バンドが中心。 | ザ・スペシャルズ、マッドネス |
| 1990年代 | サード・ウェイヴ | アメリカを中心に流行。よりロックやパンク色が強い「スカパンク」。 | ランシド、ノー・ダウト |
日本におけるスカ
日本では「東京スカパラダイスオーケストラ」が有名で、スカを一般的に広める大きな役割を果たしました。
また、1990年代後半からは「スカコア」と呼ばれるパンク要素の強いスタイルも若者を中心に流行りました。